UXデザインができるようになりたい人「UXデザインを日頃から考えるようになるにはどうすれば良いんだろう?本とか読んでも難しそうだし。何か良いやり方とかあれば良いんだけどな〜。」
今回は、このような疑問に対して答えていきたいと思います。
「UXデザイン」という言葉って、この数年ですごく世の中に広まりましたよね。
特に、WEBサービスやアプリ、ECサイトなどを手がけるような人たちの中で広まってきているように思います。
確かに、UXデザインをしようと思うと、分厚い専門書であったり、普段やったことのない「調査とかをしましょう」という内容の書籍も多いです。
今回はもっと身近なところでUXデザインを考える日々のトレーニング方法についてご紹介していきます。
この記事を読むと、以下のことが出来るようになります。
- 日頃からUXデザインを考えられるようになります。
- 簡単なトレーニング方法が分かるようになります。
- ユーザーが心地いいと思える行動を生み出せるようになります。
- 日常が楽しくなります。
僕はグロースハッカーという立場で、現在関わっているサービスのUXデザインを考えるようなことをしています。
また、以前はクライアントに対しても、UXデザインを提案するような事もしていました。
ここでご紹介するシンプルなトレーニングを繰り返すと、UXデザインを考える量が自然と増えるので、様々な場面でUXデザインを提案できるようになりますね。
また、自分や周りの人の行動を観察して、それを実際に行動フローとして記録するようになります。
続けていくと、もっと深く、そして楽しくUXデザインにのめり込んでいきますよ。
それでは、さっそく見ていきましょう。
もくじ
日頃からUXデザインのトレーニングをしよう!

今は新しいサービスをどんどん自分たちで作れる時代になってきていますよね。
プログラミング教育も進んでいますし、デザインを作るにしても少しツールの使い方を学んだり、クラウドソーシングでデザイナーさんに発注したりと、モノづくりが個人や小さなチームで可能になってきています。
そんな中で、ユーザーの求めるモノと価値の提供までのプロセスを詳細に描くUXデザインがとても重要な考え方であると広く知られるようになりました。
でも、このUXデザインを詳細に描くというのがなかなか難しくもあります。
この記事の対象ユーザーのイメージ
この記事は、自分でサービスをまだ持ってなかったり、ビジネスモデルのヒントを探している人を対象にしています。
また、サービスに関わるデザイナーさんやディレクターさんも対象になります。
如何にして自分たちが考えた価値の提供をユーザーに届けるのか。
また、それらの行動を快適に日頃からどのようなことに注目をしておけば良いか。
そんなヒントを実体験から導き出すようなトレーニングの方法を以下ではご紹介していきますね。
UXデザインのトレーニング(ユーザーは自分、調査なし、実体験をもとに)

だいたい僕が考えるトレーニング方法って単純で短時間でできるようにしています。(ま、その分ザックリとしていますが)
この方法は、カスタマージャーニーマップをベースにして、ノートに書いていくものです。
基本的には、「ユーザーは自分、調査もしない、普段の実体験をベース」にやっていきます。
以下がそのUXトレーニングの方法です。
UXデザイントレーニングの方法
- 何かを買った時のシーンを思い出して、テーマを決める(例:「コンビニでおにぎりを買う」)。
- 購買行動を4つ〜8つほどのステップに分ける(例:入店→陳列棚を探す→商品を選ぶ→レジに並ぶ→支払う→受け取る)。※ざっくりしてるでしょ?w
- 各ステップごとに自分の行った行動を書き出す
- 各ステップの自分の心境やモチベーションを書き出す
- 各ステップで活用したツールなども書き出す
- 各ステップをなぜスムーズに実行することができたか理由を推論し書き出す
以上のステップをノートに書きためていきましょう。
このような身近な自分の行動を、カンタンなカスタマージャーニーのように描いてみると、普段意識していない誘導であったり、効果的なプロセスの発見につながります。
他にも、電車に乗るときをテーマにやってみるとか、スターバックスのようなカフェをテーマにしてみてもいいかも知れませんね。
いきなり始めから何かのサービスでの体験を描くでもいいですけど、意外と身近なところにも、たくさんのヒントは埋もれていたりします。
それに、このトレーニングのプロセスを実施してみることで、まず慣れた方が長続きします。
始めた頃は身近な例を20個〜30個ほどやってみてから、サービスに取り掛かっても良いかと思います。
サービスの場合は、普段から自分がよく使うサービスを題材としても良いですね。
こちらも20個から30個ほどやってみて、慣れていきましょう。
このような事を日々メモ程度でも構わないので続けていくと、あらゆるUXのデザインの事例が溜まっていくので、自分の関わるサービスについても考えやすくやなりますよ。
他の人の行動を観察して、推論してみるのもいいですね。
UXデザインを学べるコンテンツ(本やオンラインコース)

以上のようなザックリとしたステップで、ザックリなカスタマージャーニーをノートに書く事で、UXデザインのトレーニングになります。
以下では、僕が経験したり読んだりした参考になるコンテンツをご紹介していきます。
UXデザインが学べる参考本3選
この本では、タイトル通り「一人から始める」UXデザインについて網羅的に学べます。
各章の最後には、何から始めるといいかといったアドバイスもついていますね。
読みやすくて、色々と読んだ中でもスッと頭に入ってくる本ですね。
こちらは、UX全般というよりも、マーケティング担当者向けに書かれたカスタマージャーニーに特化した本ですね。(こういうのも珍しいなとは思います)
カスタマージャーニーをしっかり理解するのにはとても事例やプロセスの解説が充実している本です。
こちらもUXというよりはスタートアップ全般に関わる内容ですね。、スタートアップが市場を獲得していくための考え方、プロセス、フレームワークといったものを紹介してくれいる本です。
辞書のように使えますね。自分たちのサービスの現在地点と照らし合わせて、読み返すには役立つ書籍だと思います。
ビジネスに関しては、デザイナーがビジネススキルを高める方法【本気な人向け限定】という記事でもご紹介しています。

UXが学べるおすすめ講座
はじめにご紹介するのは、オンラインブートキャンプ UI/UXデザインコースというコースです。
こちらは、TechAcademy [テックアカデミー]が開いているオンラインコースですね。
ペルソナ設定やカスタマージャーニー、プロトタイピングツールなどを使って一通りUXデザインのプロセスを学べるコースですね。
メンターも付くので、それぞれの自分の描いたものをしっかりとレビューしてもらえるのはかなり参考になります。
自分以外の着眼点がメンターからももらえるので、UXデザインの本質部分も身につけるにはしっかりしたコースですね。
iOSやAndroidのデザインガイドラインも一通り学ぶので、UIにも関心が高い方はいいコースです(無料体験もあります)。
次にご紹介するのは、UdemyのUXデザイン講座 UXデザイン基礎入門というコースです。
Udemyは動画サービスなので個別のレビューなどはもらえませんが、知識を一通りインプットできるのには効率的ですね。
どちらかというとユーザビリティやUIの概念的なところから始まり、UI改善の手法までを学ぶ内容なので、UIに関心の高い方向けのコースです。
UXの後に、UIを学ぶにはちょうどいいコースかも知れません(キャンペーンなど頻繁に行なっています)。
また、UIに関連して、以前ワイヤーフレームの作り方に関する記事も公開していますので、ご興味のある方は、こちらもどうぞ。

書籍
- 一人から始めるユーザーエクスペリエンス:これから始める人向けです。
- マーケティングオートメーションに落とせるカスタマージャーニーの書き方:カスタマージャーニーに特化した分かりやすい本です。
- 起業の科学 スタートアップサイエンス:スタートアップのマニュアルとして使えます。
オンラインコース/オンライン動画コース
- オンラインブートキャンプ UI/UXデザインコース:レビューをもらえる点が一番良いですね(UXは一人よがりになっちゃダメだから)
- UXデザイン講座 UXデザイン基礎入門:UXの後にUIのことを理解するにはインプットしやすいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これまでをまとめると以下のようになります。
- スタートアップやサービスを作るにはUXデザインは欠かせない
- UXデザインを日頃から描けるようにトレーニングしておく
- UXデザインにのめりこめると、これからの時代が楽しくなる
プロトタイプもどんどん作って試行錯誤していけるような人材へと成長すると、きっと色々なところで活躍の場というのは増えると思います。
若い人ほど、どんどんやっていって欲しいですね。
なぜなら、これからは「オリジナルの光るモノ」を自分たちで作っていく時代ですから。
ここにご紹介した内容が、その一助になれば嬉しいなと思います。
それでは、今回はこの辺で。