ビジネススキルを高めたいデザイナー「デザイナーとして案件を受注してきているけど、売れ続けているデザイナーって、ビジネスもしっかり理解しているんだよなぁ・・・。デザインスキル以外にも、どうすればビジネススキルって上がるんだろう?」
今回は、このような疑問にお答えしていきます。
この記事を読むと以下のような事が理解できるようになります。
- デザイナーが見落としがちなビジネススキルの大切さ
- デザイナーがビジネススキルを学びやすいコンテンツの紹介
- ビジネススキルをもったデザイナーは市場がほっておかない
- クライアントから信頼を置かれるデザイナーへと成長できる
これは、僕自身がデザイナーの採用であったり、優秀なデザイナーさんとの話を通じて理解してきたことをまとめています。
全てが正しいという訳ではありませんが、デキるデザイナーさんとそうでないデザイナーさんとの差は、ほとんどがビジネススキルに尽きると考えています。
優秀なデザイナーほどアウトプットの量と知識の量が凄まじいですからね。
ここではかなり本気でデザイナーとしてビジネススキルを身につけたいと考えているデザイナーさんを対象にまとめさせて頂きました。
5〜10年ほどキャリアを積んできて、「ビジネススキル」を課題だと思うデザイナーさんも多いと感じます。
サービスやプロダクトを成功に導く、デザイナーとしての成長。
そこに到るまでの土台となれば嬉しいと思います。
それでは、早速見ていきましょう。
もくじ
成功するデザイナーになるにはビジネススキルが必須条件

今の時代は、デザイナーとして長く仕事をしていくには、デザイナーとしてのデザインスキルだけでは厳しい時代だと思います。
デザイン+αの何かの特徴を持たなければ、デザイナーの市場で生き残っていくのはなかなか難しい面がありますよね。
余談ですが、日本ってエンジニアさんの給与って非常に高騰している状態が続いていますが、デザイナーさんの給与はほとんど変化していないです。
日本はデザイナーさんの市場価値って低めに設定されているんですよね。
その原因の一つとしては、例えば、企業のロゴデザインの価値がブランディングにどれほど影響を与えるのかを適切に値付けが出来なかったりするからでしょうね。
いや、これ難しいんですけど。。。
そんな中で、1番デザイナーの市場価値を高められる可能性があるのがビジネススキルの高いデザイナーになることだと考えています。
その理由について、以下で述べていきます。
デザイナーにビジネススキルが必要な理由

近年、スタートアップを始め、色々なWEBサービスやアプリが世の中にリリースされてきていますよね。
そのサービスやプロダクトを形にしていくのがデザイナーさんのお仕事でもあります。
一方で、デザイナーさんにお仕事を依頼するクライアントは経営者を始めとした新規事業担当の方や新しいサービスを考えている人たちです。
このような新しい事業を考える方々というのも、年々増えてきていると思います。
最近だと、学生でも起業したりする時代ですもんね。
そのような方々は、
「どのようなビジネスモデルで、どのようなターゲットユーザーに対して、どのような価値を提供していくのか、市場に受け入れられるにはどうアプローチをするか」
などなど、上げ出せばキリがないような課題を常日頃から思考をめぐらせています。
ここがポイントですよね。
彼らと同様の視点で、デザイナーはビジネスモデルを理解し、サービスやプロダクトのクリエイティブを作らなければならないのです。
また、ビジネススキルの高いデザイナーは、クライアントと対等にビジネスについてディスカッションをしたりします。
その事業において深い洞察やヒアリングをしなければ、クライアントが求めているデザインを形に出来なかったりもします。
このような理由で、デザイナーのビジネススキルというのは、その事業を成功させるために非常に重要な要素となってきているのです。
小売の会社の人と話していて、”POS”という言葉を知らないと話にならなかったりしますよね。※いや、ご存知のないデザイナーさんが意外にもいらっしゃるんですよ、面接の時とかに。。。
デキるデザイナーが実践しているビジネススキルの磨き方

では、優秀なデキるデザイナーは実際にどのようにしているのでしょうか?
以下に参考ポイントでまとめておきます。
- 経営者の友人をたくさん作っている
- 彼らとたくさんビジネスの会話を交えている
- 新しいサービスやビジネスモデルの知識を常に仕入れている
- 幅広くビジネス分野の知識を身につけている
- 実際の自分の実績や試したことや失敗したことなど情報提供している
僕の知り合いのデザイナーさんでも、この辺りの情報にとても貪欲だったりします。
ただし、ここまでに行き着くには、それなりにビジネスに関してインプットがある前提でもありますね。
また、残念なことに、デザイナーさんの中にはビジネスに関する学習を毛嫌いする人も多いと思います。。。(これを読んで下さるデザイナーさんはそうではないと思いますけど)
有名なデザイナー(アートディレクター)の佐藤可士和さんは、クライアントとのミーティングの前には膨大な準備をすると言っていますね。
そのクライアントがどういうビジネスをしてきているのか、なぜそのビジネスで成り立ってきているのかなど、詳細を細かく調べ、その上でクライアントとの打ち合わせに臨むという話があります。
あれだけ優秀な方でも、デザインをする以前に、知識としてインプットをし、それを理解できるレベルにまで高めてきているのだと思います。(ま、抱えているプロジェクト数や経験も違うとは思いますけど。。。)
逆にいうと、そこまでしなければクライアントから認められるデザイナーになれないという事でもあります。
恐らくは、これを実践しなければ今の日本ではデザイナーとして長く活躍していくことが難しいという事でもあるのではないでしょうか。
デキるデザイナーになるビジネスを学べるコンテンツ

ここまで、デザイナーにとってビジネススキルは非常に重要であると述べてきました。
それでは、これからビジネススキルを高めたいと考えるデザイナーさんはどのようにして学んでいけば良いか。
以下では僕が何名かのデザイナーにもご紹介してきたビジネスを学ぶ上で参考になったコンテンツをご紹介していきます。
通勤時間やスキマ時間に学べるコンテンツ
中小企業診断士 通勤講座という学習サービスがあります。
僕自身も前職で営業をしていた時に利用をしていたサービスですね。
最近はパワーアップして動画コンテンツに力を入れているようですけど、当時は音声のみでした。
中小企業診断士と聞くとお固いイメージがありますが、「企業経営理論」という科目と「運営管理」という科目は、実際の実務を理解する上では学んでおいたほうが良い科目だと思います。
ちなみに、
「企業経営理論」では、経営戦略・組織・マーケティング
「運営管理」では、生産管理や店舗管理
などの内容が含まれています。
運営管理まで知っているデザイナーさんにお会いすることは少ないですね。
ちなみに、無料体験も1セクション出来ますので、そちらで試してみても良いかもしれませんね。
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「企業経営論」や「運営管理」の辺りまで、知識として持っているデザイナーであれば、他のデザイナーよりも十分1歩先を狙えるポジションは取れると思いますよ。
デザイナーもマーケティングの知識は必須
Udemyもスキマ時間を使って学べる点では有用なサービスだと思います。
また、経営大学院のグロービスさんが提供しているマーケティングコースもあります。
Udemyのコンテンツは非常によく出来ているのと、ユーザーから講師への質問などもサイトやアプリですることも可能です。
デザイナーにとってマーケティングは切り離せない領域でもあるので、グロービスのコースで基礎知識を身につけるのには、適切なサービスではないかなと思います。
ちなみにUdemyは購入時期によっては定期的にキャンペーンをしていますので、コストも押さえられます(11800円が75%OFFとかしょっちゅうやってます)。
WEBマーケターと同じ目線に立つデザイナーを目指すなら
もっとしっかりとマーケティングに関して学びたいと思うかたは、TechAcademyのWebマーケティングコースがベストだと個人的には思っています。
こちらに関しては、WEBでの運用改善やWEB広告の内容がメインになり、デザイナーとしてはデザイン業務に直結する内容になるでしょう。
WEBデザイナーとしてサイトの成長にマーケティング領域からコミットするポジションを狙うのでしたら、こちらはオススメのコースになると思います。
また、最近の起業家や経営者の方も、WEBマーケティングについてよくご存知の方も増えてきています。
元々はWEBマーケターだったというスタートアップの経営者もいらっしゃいますしね。
彼らと同じ視点に立てるデザイナーになれると、市場価値も高まるでしょうね。
中小企業診断士 通勤講座:無料体験コースもあります。内容は少し固いですが、ビジネス全般のことを網羅的に学習できます。
Udemyのマーケティングコース(グロービス):マーケティングの基礎を身につけるには最適です。※キャンペーン時がねらい目です。
TechAcademyのWebマーケティングコース:WEBマーケターと同じ目線に立つデザイナーというポジションを本気で狙うならここ。
また、ここでは具体的には述べませんが、コミュニケーションスキルも非常に重要なビジネススキルであると思います。
デザイナーに限らず、コミュニケーションは永遠のテーマではあると思いますが、トレーニングによって向上していきますので、ぜひ高めていきましょう。

まとめ
如何でしたでしょうか。
ここまでをまとめると、以下のようになります。
- 優秀なデザイナーほどビジネススキルを磨いている
- クライアントのビジネスを理解したデザイナーがポジションを取れる
- ビジネススキルを身につけたデザイナーが市場価値を高められる
これだけがデザイナーの全てではないかも知れません。
ですが、これからフリーランスや業務委託、企業の中で働くといった、どの働き方であったとしても、ビジネススキルを持ったデザイナーが有利であると考えています。
ぜひ、(あまり毛嫌いをせずに?)取り組んで頂ければと思います。
デザイナーのビジネススキルに関連して、UXデザインが出来るようになる簡単なトレーニング方法【参考あり】という記事でもビジネスについては触れています。

それでは、今回はこの辺で。