思考・戦略

アイディアを考える思考習慣:日々のトレーニング方法【修行です】

いつも提案のタイミングになって良い企画が思いつかないんだよなぁ・・・。相手に刺さるようなアイディアってどうやって思いつけるようになるんだろう?何か良い思考トレーニング方法とかないかなぁ・・・?

今回はこのような悩みについてお答えしていきますね。

アイディアを考えようとしても、なかなか良いアイディアって思いつかないものですよね。

この記事を読むことによって、以下のことが分かるようになります。

  • アイディアが自然と浮かぶようになるトレーニング方法
  • トレーニングを実践する上での参考になる本
  • 形式を問わず、アウトプットの機会を増やす大切さ
  • 圧倒的にアウトプットの量を増やす重要性

僕自身も、アイディアを考えるという行為は今でも苦手意識が強いです。

それでも、あの手この手とトレーニングを重ねて、前職では「ちょっと他の営業とは違う企画を考えるヤツ」という存在で社内から認知されるようになりましたね。

いや、なれちゃうんですよ、ちょっと長くトレーニングするだけで。

今回は、その当時に僕が実践していた方法や参考にしてきた本などをご紹介したいと思います。

それでは早速みていきましょう。

アイディアを考えるのではなく、アイディアを“常に”考える思考習慣に

脳科学者の茂木健一郎さんがパーソナリティを務めるテレビ番組で、以前アートディレクターの佐藤可士和さんとういう有名な方が出演されていました。

佐藤可士和さんといえば、ユニクロやセブンイレブンなどのブランディングやアートディレクションを手がける超有名人。

その佐藤可士和さんが言っていた言葉がとても印象的でしたので、少しご紹介しますね。

アイディアは常に考えている。エンジンをかけっぱなしの状態。さぁ、考えようと思ってもなかなかアイディアというのは出てこない。だから、常に考えるようになっている。」

普通の人だったら、”さぁ、考えよう”と思ってアイディアを考えるのが一般的ですよね。

僕も昔はよくそうしていました。

また、佐藤可士和さんはこうも言っていました。

最初からそういう状態だったわけではないですね。やっぱりそういう状態になろうとトレーニングをしました。

どのようなトレーニングをされたかは明らかにされませんでしたが、「常に考える思考習慣」というのはトレーニングによって身につけられるんだと思います。

この話を受けて、茂木健一郎さんも、サッカーの元日本代表の前園真聖さんとのエピソードをお話しされてましたね。

「以前、前園さんに間違った質問をしてしまった。”リフティングって何回できるんですか?”って。前園さん、困ってしまって。そりゃそうだよねと後で反省したんです。だって、前園さんクラスだと、やろうと思えば何回でもずっとリフティングが出来るんだよね。でも始めたばかりの子供は何回できるか数えるじゃないですか。あれと同じですよね。」

素晴らしい話だと感銘を受けたのでご紹介させて頂きました(ま、勝手に引用しちゃってますけど)。

アイディアを考えるということで言えば、一流の人ほど「常に考える思考習慣」が身についているんですよね。

以下では、僕が10年くらい前から続けている思考トレーニング習慣についてご紹介していきたいと思います。

アイディアが思い浮かびやすくなる思考トレーニング方法

「アイディアを常に考える思考習慣」を手に入れるためのトレーニング方法についてご紹介していきます。

はじめに少し補足しておくと、この方法ではいきなり「常に考えている状態」を作ることは出来ません。

ですので、日々の習慣としては、「さぁ、アイディアを考えよう」の積み重ねだと思ってくださいね。

この積み重ねの間隔をどんどん短くしていって、1年後から1年半後には「常に考えている状態」を手に入れるようになれると思います。

1日3つ以上のアイディアをノートにまとめる

朝でも夜でも、いつでも良いので時間を確保して、何かテーマを設定したらそれをノートにまとめていくという習慣をまずは実践してみてください。

ノート1ページに1アイディアをまとめるというのを、1日に3つ以上をまずは目標にしましょう。

1ページ書くのに、初めの頃はかなり苦労すると思います。

昔、フェラーリを日本人で初めてデザインしたカーデザイナーの奥山清之さんが、「1日に100のデザインのスケッチをノートに描く」というのをテレビでやっていました(またテレビの話ですみませんが)。

これを見て、僕もそれをやろうと決めたんですよね。さすがに100は無理だと思って3つ以上にしたのですが。

これを1ヶ月〜3ヶ月ほど続けてみてください。すると、以下のようなことに気づくようになります。

  • アイディアが出なくなるのは、インプットが足りないから
  • アイディアがスルスルと出ているときは、モチベーションが高いor楽しい
  • 書いていて楽しいノートの書き方がわかってくる
  • 効率的にアイディアをノートに書こうと工夫改善して目標設定が上手くなる

ぶっちゃけ、ノートに書くアイディアのテーマは何でも良いですよ。

例えば、以下のようなテーマでもOKです。

  • 読んだ本を1ページにまとめる
  • 貯金や収入の増やし方のアイディアをまとめる
  • 自分の将来のキャリアステップについてアイディアを考える
  • 今週1週間の振り返り

僕も始めた頃は当然インプットが足りなさすぎたので、本のまとめとかをよくやっていましたし、振り返りについてもよく書いていましたね。

あと、モチベーションを高めるために、アイディアを出すノートにも少しこだわっています。

今特に気に入って使っているのは、ロイヒトトゥルムというノートですね。

モレスキンよりも幅があって、しおりが2本あって、カッコいいので今は好んで使っています。

ノートの消費が激しいと、「インプットとアウトプットのバランスが取れている」と自分でわかるので、ノートにアイディアをまとめるというトレーニングは非常におすすめです。

アイディアノートを常に持ち歩く

あと、常にノートを持ち歩く習慣も身につけましょう。

小さいノートをポケットにいつも入れておいて、何かに気付いたときや思いついた時に、すぐにそのアイディアや思考をメモをすることを習慣化しておく良いですね。

小さいノートを持ち歩くというのは、最近始めたんですけど、非常に効果ありますよ。

ふとしたことをメモしたり、歩いていて何か考えついた時に利用してます。

あと知り合いと食事している時にも、概念の説明とかするのに使ったりしています。

他にも、考えるテーマを常にストックしたり、オーディオブックやラジオなどで気になったことをメモしたり。

このようにメモをするのはアイディアを常に考えている状態を手助けしますよ。

アイディアのもと:インプットで月に10冊は本を読む

僕の場合は、最低でも月に10冊以上の本を読むということをしています。

やっぱり、インプットがないとアイディアは出てきませんからね。

読む本はなんでも良いと思います。

小説でも、マンガでも、ビジネス書でも。

大切なのはそこから何を学び取るか。

こちらの方が重要です。

それらをノートにまとめていきましょう。

まずは月に10冊を目標にしていきましょう。

図書館で借りたり、中古で買っても良いと思います。

とりあえず、これもトレーニングだと思って、良書と言われるような本を片っ端から読んでみては如何でしょうか。

思考トレーニングで参考になる本:ベスト5

アイディアをたくさん考えられるようになってみて、参考になったなと思う本をピックアップしていきますね。

図解思考は、ノートの書き方に近いですが、アイディアをまとめたりするのにかなり使えるテクニックが書かれています。

アイディアをノートにまとめてみるとわかると思いますけど、文字だらけのノートって、ダメなんですよね。

なぜなら、思考が抽象化してないから。

1番影響受けて実践した本ですね。

こちらは論理的思考を鍛えるのに有名な本ですね。

この本が出版される前に、たまたまセミナーにも参加したりもしました。

早く考える事って、アイディアを常に考えるためにはかなり大切な姿勢です。

このセロ秒思考に書いてあることも取り入れたら、良いトレーニングになったんですよね。

半年くらいやりましたかね。

確かにポンポンと人と話しているときにアイディア出るようにはなりましたね。

図解については先ほども書きましたが、こちらはまた形式の違う図のパターンを紹介している本です。

パターンや型って、アイディアを生み出すスピードも上げてくれますから、役に立ちますよ。

この本は基本的な7つの図形について事例を交えてまとまっているので、初級編にはちょうど良い本です。

フレームワークは使いこなせるようにトレーニングしておきましょう。

ホント、ここでも型は大切です。

フレームワークを何度も練習して使ってみて身につけないと、アイディアとかのベースは作れないですよ。

はじめの頃はノートでこれらのフレームワークの練習をしまくった方がいいですよ。

これは名著だと思います。

とにかくアイディアマンになろうと思わせてくれるような本ですね。これから先の時代は、アイディアを考えて実現できるクリエイティブな人が活躍する時代です。

このマインドセットをするのに大切なことはこの本で学ぶことができます。

もっと他の本を知りたいという人には、企画力を鍛えるおすすめ本10選【型はあるので練習で身につきます】という記事にもまとめていますので、参考にしてみてください。

とにかくアウトプットの機会を増やすことで常にアイディアを思考する状態にする

アイディアを常に考える状態にするには、とにかくアウトプットの量を圧倒的に増やすしかないですね。

ノートにまとめるというのもその1つの手段だったりします。

他には、人と会ってたくさんブレストをしたり、アイディアを出し合ったりするというのもいいですね。

人と会うときは、自分よりも知識があったり思考レベルが高い人と会うようにしましょう。

あとは、情報を発信するというのも効果的です。

これもアウトプットの量が増えますね。

例えばツイッターで情報発信したり、ブログを書いたり。

僕もブログを書いてますが、考えますからね、常に。

常に考える状態というのは、もしかすると考えざるを得ない状態を作ることが意外と近道かもしれませんね。

経営者さんとか、有名なインフルエンサーとかも、アウトプットしなければいけない量が多いから常に考える状態になって、一流になっていっているのかもしれませんね。

これまでも思考トレーニングについては書いてきましたので、参考になればと思います。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

ここまでをまとめると以下のようになります。

  • アイディアを常に考える状態へと思考習慣を変えるトレーニングをする
  • ノートにアイディアをまとめるところから始める
  • 1日3つ以上のアイディアをまとめる
  • アイディアを常にメモする姿勢を持つ
  • 月に10冊以上の本を読んでインプットを絶やさない
  • アウトプットの機会と量を圧倒的に増やす

ここでご紹介したことを、基本的には全てやった方がいいですが、出来るところから徐々にやっていけば良いと思います。

他にもやり方はあると思いますが、アイディアをたくさん生み出すための思考習慣を身につけるには、これくらいはした方がいいですよ。

思考力を鍛えるトレーニング方法に関しては、こちらの記事でまとめていますので、他のトレーニング方法もぜひ参考にしてみて下さい。

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それでは、今回はこの辺で。

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