
トラブルが続くWebディレクター「最近プロジェクトを進めていてもトラブルだらけでうまくいかないなぁ。トラブルをうまく解消するにはどうすればいいんだろう?それに、他の人たちってどんなトラブルに合っているんだろう?」
Webディレクターとして仕事をしていると、プロジェクトに関わるトラブルにあうことも時々ありますよね。
今回は、「Webディレクターのよくあるトラブル10選【リスクマネジメント】」と題しまして、トラブルのご紹介やその解消方法を可能な範囲でご紹介していきます。
この記事を読むことによって、以下のことがわかります。
- Webディレクターのよくあるトラブル
- Webディレクターのトラブルの解消方法
僕もよく、見積もりや予算周りでは色んな人に迷惑をかけてきました。
ですが、少しずつ改善してきたつもりですので、その方法についてもご紹介していきます。
それでは、早速みていきましょう!
もくじ
クライアントの責任を押し付けられる
クライアント側で運営するWebサイトを作ったWebディレクターさんって、無事に納品が終わった後、一安心しますよね。
その時はクライアントの担当者さんとも、お礼を言い合ったり、「次もよろしくお願いします」と好意的な言葉を掛けてくださったりします。
ですが、数日後・・・。
突然のクレームメール!
どんな内容かというと、クライアント社内で以下のように炎上していることもあったりします。
- なんでこんなデザインにしたんだ!?
- どこが作ったんだ!?
- こんなのは承認していない!
- 検索しても全然見つからないじゃないか!
- 問い合わせがしにくくなった!
ほんと、こういうクレームって、時々起こります。
Webディレクターさんの言い分としては、ちゃんとクライアントの了承を得たうえでサイトを作ったり、随時確認も取りながら進めているにも関わらず・・・。
この原因は、クライアント側の担当者さんがしっかり社内で共有していなかったり、独自で進めてしまっていた、ということがあったりします。
その結果、こちらに責任問題が降りかかってくることもしばしば。
こういうこともありますので、可能な限り、メールやチャットなどのやり取りで、クライアント側の承認の確認履歴というのは、残しておくと良いですね。
クライアント内でプロジェクトが消失
「HPをリニューアルしたい」といった案件など、そのリニューアルプロジェクトがクライアント内でストップになることがあったりします。
せっかくデザインやコーディング業務も途中まで進んでいたにも関わらず。
こうしてプロジェクトが消失してしまうことって、あるんですよね。
例えば、以下のような事情で無くなったりします。
- HPをリニューアルする過程で、会社の経営方針を明確に唄えない
- キーマンとなる人が退職してしまって、経営の体制を維持できない
- 途中で社長と付き合いのある会社で取引することになった
他にもいろんな事情があってプロジェクトが途中で無くなったりしますね。
ここで、問題になってくるのが、請求問題です。
発注書や契約書などが取り交わされていれば、クライアントから発注が正式にあったと主張できます。
ですが、口約束で進んでいってしまうと、それまで作業した分の請求ができないで終わってしまったりします。
この契約書の問題は、個人を相手にしている場合も起こり得ますので、なるべくなら取り交わしておくと良いですね。
請求が支払われない
個人事業主さんや、数人で経営している企業さんで、金額が滞るというケースもあります。
本来は一括で入金をしてもらうハズが、分割で支払わせてほしいというケースもしばしば。
ほんと、こういうことも多いですね。
クライアント側で、もともと計画していた資金計画がうまくいかなかった時に、こういうことって起こったりしますよね。
このような場合は、しっかりと相手の規模を理解して、着手金などを事前に支払っておくなどすると良いですね。
支払いが後ろ倒しになるより、なるべく前倒しができるような工夫をするのも、トラブルを回避するコツだったりもしますから。
外注先さんとの連絡が取れなくなる
外注先さんと連絡が取れなくて、進捗が遅れるというトラブルもよくあるトラブルです。
このような事に翻弄されているスタートアップの起業さんも実際にはたくさんあったりしますね。
「本当は今日納品なのに!全然連絡がない!」
外注先さんがフリーランスの方とか、あるあるなトラブルだったりします。
個人的には、見ず知らずのフリーランスの方と、新規で発注するのは避けたほうが良いですね。
なぜなら、以下のような理由が主だったりします。
- 実績やスキルを見誤ることがある
- このように急に連絡がつかないこともよくある
- 仕事の進め方やスタイルがお互いに合わないこともある
- 任せた案件が本人のスキルに合わなかった(出来ると言ってたのに)
このような事にならないためにも、可能であれば法人企業さんに依頼をすることをお勧めしますね。
誰かしらとは直ぐに連絡が取り合える体制の企業さんに任せた方が、お互いにその後の仕事もスムーズになります。
また、そのような企業に所属して、お付き合いがあった人がフリーランスになった場合は、取引しても安心です。
なるべくお互いの仕事のスタイルや進め方を理解しあっているパートナーさんを、少しづつでも増やしておくと良いですね。
サイトの課題点を伝えて担当者の機嫌を損なう
クライアントに提案をする段階で、現状のサイトの課題を洗い出して、提案書にまとめるということをしたりします。
よくない点を列挙して、それに対しての改善提案をまとめているのですが、実はそのサイト、
担当者が想いを込めたサイト
だったりもしたりします。
例えば、以下のような課題です。
- キャッチコピーが商品とマッチしていない
- 唐突にページの途中でコンテンツへの導線があり、離脱する
- 特集コンテンツばかりで何のサイトなのかわからない
これ、実は担当者が想いを持って運営していたとしたら、いい思いをする人っていないです。
そのまま受け入れてくだされば問題ないのですが、反論してきたり正当性を主張してこられる方もいらっしゃいます。
このような時は、「なるほど、そのような意図があったわけですね、すごく納得しました」
と交わすのもテクニックだったりします。
(本質ではない事も、やらないとといけない時って、ありますよね。)
あまりそこはこだわらず、相手が納得した上で進めるときが正解というときもありますので、こちら側が柔軟性を持って進められるようにしましょう。
言った言わないの話になり請求させてもらえない
「言った言わない」。
これはどの業界でもあるお話かもしれませんが、Web業界、特にWebディレクターを職種として働いている方には多い話ですね。
やっぱりトラブルとして多いのが、お金に関わる部分。
- 「追加の要件になるため、別見積もりになる」と言った言わない
- 「この機能を見積もりに含めてほしい」と言った言わない
- 「この部分は外注対応になるため金額は含めていない」と言った言わない
このような事も、先ほどと同様、口約束にならないためにも、テキストとして残しておくと良いですね。
また、金額が変更になる場合、クライアントに対して再度見積もりをし直して提出しておくことを心がけておくと良いですよ。
制作指示を丸投げして社内からクレームをもらう
制作指示を、デザイナーさんやフロントエンドエンジニアさんに丸投げしてしまっているWebディレクターさんって多いです。
実際にどのように制作を進めるのか、理解してなかったり把握をしないWebディレクターさんは、社内から反発をもらったり、クレームになったりする事もありますね。
例えば、以下のようなことをしていたりします。
- クライアントからの指示内容をそのままコピペして共有する
- 制作の背景や目的・意図などを共有せずに制作作業のみを指示する
- クライアントや他の制作メンバーのせいにして自分の正当性を主張する
う〜む。
こういう人はメンバーからも周りの人からも「この人のいる意味ってあるの?」と思われがちです。
当たり前のことですが、以下のようなディレクターがやっぱり円滑にプロジェクトを進めていますので、参考になればと思います。
- 目的・意図・目標は共有しておく
- 自分でもしっかりと状況や対応内容を把握する
- 自分自身がリードする意識を持つ
代理店から無茶な要望と締め切りに追われる
お付き合いのある代理店さんの仕事の進め方にもよりますが、いわゆる無茶振りをしてくる代理店さんの案件もトラブルの元になったりしますね。
- クライアントに提出するためのデザインを明日の朝までに送ってほしい
- ランディングページの構成案を今日中に送ってほしい
- SNSを絡めた企画を明日の午前中までに用意して、一緒に提案にきてほしい
「(今、夕方ですよ?)・・・はぃ。」
となってしまう事も、これまでは良くありましたね。
最近は少しずつ労働環境に対する意識も社会全体で浸透してきているので、徐々にではありますが少なくもなってきてます。
ただ、お付き合いをする代理店さんの仕事の進め方に本当によりけりなので、注意しておいたほうが良いですね。
これが何日も続いた場合、会社とも相談してみることをお勧めします。
工数の管理をせずプロジェクトを赤字にしてしまう
プロジェクトの工数を管理・調整をしないまま、希望的観測でプロジェクトを進める人も意外といたりします。
根本的に、この辺りの工数の管理や予算管理が業務として苦手な人もいますからね。
そういう人は、よく赤字を出してしまったりもします。
この辺りは完全にその人の能力の問題だったりしますので、トラブルとして巻き込まれるという訳ではないですけど。
ただ、大きなプロジェクトであればあるほど、この赤字金額も大きくなっていきます。
最終的には、クライアントに追加予算の打診をしたり、会社の利益を圧迫してしまうことにも繋がってしまいます。
プロジェクトの予算から進捗までを管理するのも、Webディレクターさんの重要な業務ですので、経験を詰むまではきめ細かく管理していくべきですね。
クライアントの予算に合わせすぎた見積もりが通ってしまう
仲の良いクライアントや、新規取引をしたい企業のプロジェクトもあったりしますよね。
そのようなプロジェクトの予算をクライアントに確認した際、その予算内で収まる見積もりを作ってしまうという事もよくあります。
結果的には、作業工程が見積もりよりも足りない状態に陥ってしまって、赤字になったりもします。
クライアントからの仕事を受注していきたいという気持ちは良いと思います。
ただ、最終的に会社の利益を圧迫してしまうリスクが高いのであれば、精緻に見積もりをする方がのちのち良い結果になりますね。
作業ボリュームを調整したり、作業内容の変更をクライアントに相談するなどして調整するように交渉することから始めると良いですね。
まとめ
如何でしたでしょうか。
トラブルの解消につなげていくためにも、まずはWebディレクターとしてのスキルを上げていくことが何より近道だったりもします。
そちらに関しては、【決定版】Webディレクターとしてスキルアップする方法【まとめ】でまとめをご紹介していますので、参考にしてもらえたらと思います。
それでは、今回はこの辺で。