
「アイデンティティー」ってという言葉って、95年くらいから日本で言われ始めた記憶があります。
僕は当時、まだ中学生だったのですが、学校の先生が「これからはアイデンティティーを磨きなさい」って声高に言っていたような気がしています。
大人になった今考えると、勝手な憶測ですが、文部科学省あたりから学校教育でそういうことを推進しなさいという打診があったんでしょうかね?
また、今回取り上げたいのはアイデンティティーともう一つ、「クリエイティブ」という言葉。
- アイデンティティー
- クリエイティブ
皆さんは「これらの言葉の定義は?」と聞かれたら、何と答えますか?
この二つに共通するキーワードは「マーケットから認められる」という事です。
今回は、「アイデンティティー」と「クリエイティブ」について、考えていきたいと思います。
もくじ
アイデンティティーとは
アイデンティティーを僕なりに定義すると、
「他者が認める自分の個性・特徴があるか」
というふうに考えています。
もっというと、「マーケットなどの市場全体としてその個性が認められているか」ということがアイデンティティーだと考えています。
「このことに関しては、〇〇さんだね!」
ある事柄に関して、上記のようにすぐに想起してもらえるというのが、その人のアイデンティティーだと考えてます。
間違ったアイデンティティー
この、「アイデンティティー」という言葉。
僕が始めて耳にしたのは中学生の頃と冒頭で記載しました。
正直に言うと、僕はその当時は具体的なイメージを持っていませんでした。
おそらく、学校の先生も同じだったんじゃないかなと思います。
「マーケットなどの市場全体としてその個性が認められているか」
そのような事は特に意識してなかったと考えてます。
当時はただ、このアイデンティティーを高めるような生き方をしましょうとしか学校の先生も伝えられなかったのだと考えてます。
これを聞いた学生さんたちは、自分勝手に好きに解釈してしまいますよね。
- 個性を磨く=好きな事をする
こんなような行動が、その後も続いてしまって、好きな事しかしなくなった子供もいたのではないでしょうか。
そして、結果としてニートと言われるような人やフリーターが増えてしまったのではないかと仮説を持っています。
アイデンティティーをどう育てて、どう周りへ知らしめていくかまでが、日本全体でできなかった事なのかもしれません。
学校の教育も変わらなかった
当時はまだそのアイデンティティーを育む教育というのも確立されてなかったのでしょうか。
僕の記憶では、そのような教育や学校の授業というのを受けた記憶が無いですね。
もしかしたら、今では少し変わってきているのかも知れません。
ですが、大学受験という制度や、就職率というような言葉を未だ多く聞くという事は、大きな教育の変革というのは起こってないのだろうと仮説を持ってます。
クリエイティブとは
一方で、クリエイティブとはどういう意味でしょうか。
これも、アイデンティティーと同じく、
「マーケットなどの市場全体に対して、その製品やデザインやサービスが認められているか」
というのが、クリエイティブの定義だと考えてます。
クリエイティブとクリエイティブっぽいものの違い
クリエイティブはマーケットに認められているかというのが大事ですが、クリエイティブっぽいものも世の中には沢山あります。
でも、それは、世の中からは受け入れられていません。
つまり、その製品やサービス、デザインが流行ってない、あるいは売れていないという事を示します。
いくらカッコいいもの・オシャレなものを作っていたとしても、それが世の中で評価されていないとするならば、それはクリエイティブではなく、クリエイティブっぽいものもであると僕は考えます。
作ったものが世の中に浸透する
作ったものを世の中に届いてこそ、クリエイティブであるという事ですね。
そして、本当のクリエイティブな事ができる人は、その事をちゃんと理解しています。
逆に、そこを意識せずにカッコいいものを作るだけの人はクリエイティブではありません。
産みっぱなしではなく、ちゃんと社会や世の中、身の回りに浸透させていくことまでをクリエイティブの活動であると知っていれば、クリエイティブなものというのはもっと世の中に浸透していくでしょう。
アイデンティティーもクリエイティブも、個を磨き受け入れられる
ただ単に好きなことだけをしているのでは、周りから受け入れてもらえません。
ただ単にカッコいいと思うものだけを作ってても、周りから受け入れてもらえません。
周りから受け入れられるのには、やはりその専門性である個性を磨いていくしかないのだとここ最近は痛感をしています。
この個性がトガればトガるほど、その人の個性が発揮されて、周りも徐々に認めていくような状態を作れるでしょう。

まとめ
このアイデンティティーとクリエイティブ、これからの個の生き方にとってはとても重要なファクターとなるなと予測しています。
ぜひ皆さんも、「マーケットから認められる」まで、何かを自分の中で育てていきましょう。