働き方

ラルクアンシエルから考えるこれからの個人の働き方

ラルクアンシエルというバンドをご存知でしょうか。

90年代後半から人気が出た日本が代表するロックバンドのグループです。

メンバー構成は以下のメンバー。

  • ベースでリーダーのtetsuya(テツヤ)
  • ボーカルのhyde(ハイド)
  • ギターのken(ケン)
  • ドラムのyukihiro(ユキヒロ)

今回は、リーダーのテツヤとボーカルのハイド、この2人を分析しつつ、これからの働き方のヒントを考察して行きたいと思います。

リーダーtetsuyaの分析

バンドのリーダーであるtetsuyaさんは、ビジネス感覚やマーケティングのセンスがとても高い人だと思っています。

企画力や課題に対するアイディアを出す能力がとても高いんですね。

また、自分たちをどうブランディングしていくかもご自身で考えられています。

とにかく自分たちの生み出すこと、やる事の全てにクオリティを求める人です。

そして、数字にもとてもシビアです。

数字とは、いわゆるセールスですね。

こういう人がリーダーをしているからこそ、日本や世界という大きなマーケットに対して、自分達のバンドを広める事が出来たのではないでしょうか。

ボーカルhydeの分析

hydeもマーケティングのセンスやセールスに対する意識がとても高い人です。

特に、ファンとどのようにして関わり続けていくか、何をしたら喜んでくれるのかという点が優れていると思います。

また、hydeの場合は、自分が作りたいもののイメージをとても大切にしています。

バンドで出来ないことを、ソロや別のユニットで活動をしていたりしてます。

Vampsというもう1つのユニット

hydeは数年のソロ活動の末に、ラルクアンシエルとは別のユニット、Vampsを結成しています。

近年ではラルクアンシエルの活動よりもVampsの活動の方に専念している印象を持ちますね。

ビジネス視点でなtetsuyaとhydeの比較

アーティストとしてではなく、ここではビジネスの時点でtetsuyaさんとhydeさんを比較してみたいと思います。

tetsuyaのビジネス力の強さはマスマーケティング

tetsutaの場合、

  • ブランディングによるラルクアンシエルの浸透
  • クオリティの徹底
  • プロモーションなどのマーケティング活動

これらが成果につながったのではないでしょうか。

大きなマーケットに対してパイを獲得していくというビジネスアクションが得意であったと考えています。

そのために緻密に合理的に考える。

そして、確実に成果に繋がることを考えてきたのではないでしょうか。

hydeの強さはコミュニティ化とポートフォリオマネジメント

hydeの場合は、自分のファンとの関係を繋ぎ止めるコミュニティの形成をしてきたのではないかと考えています。

  • ファンとhydeのコミュ二ティを作る
  • コミュニティを拡大する
  • コミュニティを点在させてる

それぞれのコミュニティからセールスを高めていく。

また、既に持っているラルクアンシエルというコミュニティもあります。

こういうコミュニティを作り、ポートフォリオマネジメントが組めるというのが特徴的であると考えています。

企業戦略に置き換えて考える

これまでの話を企業や個人の戦略に置き換えて考えることも出来るのではないでしょうか。

マスメディアが主流の時代

今までの時代は、マスに対してアプローチをし、市場のシェアを獲得していくという戦略が主流にあったと思います。

テレビや雑誌などの大きなメディアを活用して、広く世の中に自分達を売り込むこと。

この時点で既存顧客と新規顧客からの売り上げを広げる。

それが、これまでの企業戦略のセオリーとしてあったと考えています。

分散型メディアの時代

インターネットが発達してきて以来、さまざまなプラットフォームが発達してきました。

動画サイトやSNSが広く浸透したことで、テレビや雑誌に割く可処分時間が動画サイトやSNSなどに分散されていっています。

しかも、個人の興味関心や嗜好性に合わせてそれらはコンテンツを届けてくれます。

このようなパーソナライズされたサービスが発展していていて、今後もこれは加速していくと予想できます。

どちらがなくなるという事はなく、選択肢と価値観が多様化してきているという事ではないでしょうか。

コミュニティのマネジメントは偶像化と身近さの使い分け

ここでは、コミュニティをどう育てるかについて少し触れたいと思います。

コミュニティを作るのが上手いなと思うのはやっぱりAKB48の指原莉乃さんや、最近はGacktさんやYoshikiさんもすごいなと思います。

アーティストとしての活動はとてもカリスマ性を帯びています。

ですが、ファンの前に出るととても親近感を沸かせる会話や、ファンと友達や仲間のように接して、自分の巣をさらけ出しています。

同じ視点で同じ価値観を共有してくれるので、とても皆んな好きになってしまいますよね。

これを、Showroomの前田さんは「偶像と身近」と称していました。

hydeさんもファンの前に出ると同じですよね。

とても穏やかに巣の自分で話してますから、皆さん好きになってしまうのでしょうね。

個人の働き方にも活かせる考え方

これまでみてきたように、個人の働き方も今後はこのコミュニティを形成しながらポートフォリオを組んでいくのではないでしょうか。

もちろん、マスマーケティング的な大きなマーケットに対してのアプローチという事もまだまだできると思います。

むしろ、これらを行き来するような時代が来ているのかもしれません。

個人の強みをトガらせる

いずれにしても、やはり個人の強みや専門性がトガっているというのが前提の時代になってるのでしょうね。

それがないとファンやコミュニティなんて作れません。

共感してくれる人がいるからこそ、そしてその人達を大切にするからこそ、関係性が広がっていくと思います。

僕の場合も、まずは自分をトガらせるところから再スタートしてみています。

如何でしたでしょうか。

今回は日本のロックバンドから見る、働き方やコミュニティ、ポートフォリオマネジメントについて考えてみました。

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