以前、Web業界でCTOをされている方の話で面白い事を聞いたことがあります。
エンジニアさんの扱いに関する話題が上がった時におっしゃっていたことです。
それは、エンジニアにも3つのタイプがあるということ。
このタイプ分けをしておくことが、エンジニアチームのマネジメントをする時にそのかたはとても役に立っているのだそうです。
その3つのタイプとは、
- パワータイプ
- 無理しないタイプ
- モテたいタイプ
の3タイプ。
今回は、このエンジニアのタイプのマネジメントに関してまとめていきたいと思います。
エンジニアチームのマネジメントが難しい
自社サービスの事業をしていても、あるいは受託開発をしていても、エンジニアさんのチームを束ねていくことは本当に難しいと言われています。
ビジネスサイドの人間が当たり前と思っていることでも、なかなか理解を得ることが難しいという局面が結構多いですね。
こちら側が、協力しあってお互いをサポートするような関係をチームに築きたいと考えていたとしても、彼らからしてみたら、「出来ないのは出来ないやつが悪い」という正義をこちらにぶつけてきたりもします。
それは確かにそうですけど。
その出来ない人を出来るようにしてあげてほしいというのがこちらの想いだったりするのですが、自助努力で突破することが彼らのルールみたいなところもありますよね。
こういう状況って、よく現場では起こっています。
それを非エンジニアリングの部門や人が介入しようとしても、うまく行かないことが大半だったりします。
なぜなら、エンジニアとの共通言語を持っていない人は、エンジニアからは受け入れられにくいからです。
エンジニアからしてみた場合、何か相手に尊敬に値する部分であったり長けている部分がないことには、彼らのテリトリーには入れてもらえないのです。
エンジニアの3つのタイプ
そんな中、とある企業のCTOを経験された方が、エンジニアをまとめたりその人のモチベーションを見極める際に基準としている3つのタイプを言っていました。
これが、冒頭でも書いた下記のタイプです。
- パワータイプ
- 無理しないタイプ
- モテたいタイプ
以下では、それぞれのタイプについてまとめていきたいと思います。
タイプ1. パワータイプ
パワータイプは、結構モチベーションの高い人を言っています。
「俺がこのチームを引っ張ってやる!」
とか、
「なんとかしてこのサービスを成功させてやる!」
というような、モチベーションが高くてグイグイと開発を引っ張るタイプの人のことを言っています。
あまりよろしくはないですが、あまりに熱中するあまり徹夜とかしちゃうタイプですね。
それが本人のやりたいこととマッチしているので、本人は全く苦には思っていない状態の人を言っています。
こういう人が組織にいると、とても助かりますね。
スタートアップのエンジニアさんなども、立ち上げ当初はこういうタイプの人と一緒にチームを立ち上げると良い波を起こせるような気がします。
タイプ2. 無理しないタイプ
無理しないタイプは、ある程度チームが大きくなってきたりすると、結構多くなってくる気がしています。
要するに、自分の与えられた範疇の中でしか業務をしない、あるいは限られた時間の中で淡々と寡黙に業務をこなしていくタイプです。
確実に定時で帰ったりするのもこのタイプの特徴かもしれません。
このタイプのモチベーションは、限られた範囲の中で、一つでも二つでも多くのタスクをこなしてミスがない事をモチベーションとしています。
ですので、問題は起こさず、問題はないタイプでもあるのですが、上のポジションに行って人の面倒をみるとか育てるという役割はあまり受けたがらない傾向があります。
リーダーとして周りから期待されるのを嫌がりますよね。
そういう意味では、自分の範疇というテリトリーを守ろうとするタイプなんだと思います。
タイプ3. モテたいタイプ
最後に、モテたいタイプ。
これはなかなか普通にマネジメント業務をしていると気づかない言葉かもしれません。
このタイプは、「いいカッコがしたい」んです。
人気者でいたいというモチベーションも中にはあるのかも知れません。
こんなエピソードだとわかりやすいでしょうか。
あるサービス会社のエンジニアとして働いていたAさん。
別の部署の可愛らしいCさんからちょっとしたバグの修正対応を正規の仕事の依頼ルートとは別のルートで個人的にお願いされました。
Aさんとしては、Cさんの役に立ちたい、これから何かしらのお近づきになれるチャンスかも知れないと考え、通常業務よりもCさんの相談事項を優先して対応する。
これにより通常業務が滞るという問題が発生しますが、Aさん的にはそれよりもCさんとの関係構築の方が優先度が高いわけです。
エンジニアの方で、異性との関係を上手く作れないという人も少なからずいらっしゃいます。
その中で、このようなチャンスを見つけたり、人気者でいられるようなパフォーマンスをとる人が、このようなタイプに振り分けられます。
このタイプの人は、組織の風評なども影響力を発揮しようとするリスクもあるので、事前に見極めておく必要は高いかも知れませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、モチベーションを見極めるエンジニアの3つのタイプと題してまとめてみました。
皆さんの職場でも、一度このような切り口で見てみるとお互いを理解しやすいかも知れませんね。