インターネットの業界も、いろんなバックグラウンドを持った人たちが集まっている業界ですね。
今回のテーマはフリーランスと組織です。
組織のダイバーシティを高めるためには、フリーランスとの関わり方や、フリーランスを採用する時のポイントがあるのではないかと考えています。
もともとはフリーランスで組織に縛られずに働いてきていた人が、組織に転職してくるということもよくあります。
ポジティブな理由としては、以下があると思います。
- もっと大きなプロジェクトの仕事をしたい
- チームでものづくりをしたい
一方で、ネガティブな理由が以下。
- 個人で仕事をする限界を感じた
- 今までの太いパイプが無くなり仕事が減った
このように、人によってもさまざまな理由があると考えています。
そんな中で、やっぱり個人で仕事をする事と組織で仕事をすることの違いを感じてきました。
それは、
「組織のあらゆるリソースは組織に帰属する」
ということです。
今回は、主にフリーランスでやってきた人が、転職してきた際の組織マネジメントについて考えてみたいと思います。
この点から、組織のダイバーシティを高めるヒントを持てればと考えています。
もくじ
ポイント① 高いモチベーションによる成果意識
フリーランスでやってこられた人。
自分で仕事を得られるネットワークを構築して、仕事を開拓していきます。
これはとても大変な事ですよね。
組織の看板などなく、自分だけの名前や経験、キャリアなどで売り込むわけですから。
また、成果に対してのコミットメントがとても高いです。
自分のお客様に対して、あるいはパートナーに対して、価値あるものを提供しようと必死に対応します。
逆にいえば、価値あるものが提供できなければ、信頼も失い次の仕事にも繋がらなくなっていきます。
このようなリスクを抱えた環境の中で仕事を続けていれば、成果に対する意識が高まるのは当然かもしれません。
正直、僕はこの辺に尻込みしてしまいます。
なので、フリーランスをしている方や経験のある方に対しては、リスペクトしているところがあります。
見習いたいところですね。
ポイント② スピード対応を重視
僕の個人的な印象ですが、フリーランスの方々は、仕事も早い方々が多いです。
常に外とつながっている状態で仕事をするように心がけているのでしょうかね。
Facebookのメッセンジャーなどを見ても、常にオンライン状態になっている人も多いです。
この辺りも、成果意識からきているものなのかもしれません。
例えば以下のような意識。
- 返事を早くすることで相手に心理的なストレスをかけない
- 期限などがあるものを早く対応して相手に安心感を与える
- すぐに対応できることは極力すぐに対応する
これらを仕事を通じて身につけていたり、自分が感じるネガティブなポイントがあるのでしょう。
それらを相手に対しては、しないという事を徹底している人が多いように感じます。
ポイント③ 主体性を発揮した行動
高いモチベーションとスピード対応を一言で言うと、「主体性」という言葉がぴったりかもしれませんね。
フリーランスの方々はその主体性の発揮こそが、自分の武器として生き抜いてきているのだろうと思います。
このような主体性の発揮があるからこそ、信用が生まれてきて、自分の仕事も生み出す事が出来てくるのでしょう。
ポイント④ モチベーションを優先する
次に、組織の中に入ってくるとどうでしょうか。
おそらく、それなりの自信を彼らは持っているのだろうと考えています。
彼らの背景としては、以下のような個人の経験が強いからですね。
- 1人でもクライアントワークをこなしてきた
- 自分を高められるプロジェクトをこなしてきた
- 新しい分野の事もチャレンジしてきた
このような自信がバックグラウンドにあり、それが原動力となっている人もいらっしゃいます。
たしかに、こういうことをしてきていれば、自信になりますよね。
ですが、このあたりから組織で仕事をすることとズレが発生します。
例えば、以下のようなところでしょうか。
- 会社の業務としてやらなければいけない仕事もあるが、興味を持てない
- 案件を自分で選ぶことは出来ない
- 自己の成長よりも会社の成長が優先される場合がある
このことに気づかないで、これまでと同じような行動をしてしまう人もいるでしょう。
つまり、「自分のモチベーションを優先してしまう」と、組織とのズレが生じてしまいます。
ここは、フリーランスの人が苦しむポイントの1つではないでしょうか。
ポイント⑤ リソースの配分
冒頭にも書きましたが、全てのリソースは会社に帰属します。
例えば以下のようなリソース。
- 時間
- メンバー
- コスト
- プロジェクトそのもの
- クライアント
- その他の必要経費など
フリーランス時代ではこれは個人のリソースだったかと思います。
ですが、組織の中においては、これらを他の社員の人達と共有しながら運営してます。
その感覚が恐らく身に付いていないの人もいるでしょうね。
特に、組織に属した経験がない人や、期間が短い人ほどこういう傾向はあるように思います。
ポイント⑥ コミュニケーションの変化
また、フリーランス時代と異なることのもう1つの大きな違いがあります。
それは、コミュニケーションの取り方です。
フリーランス時代
- 本人↔︎クライアント
会社員時代
- 本人↔︎会社↔︎クライアント
言ってしまえば当たり前のことなのですが、この事に気づかないで業務をしている方が実際にいるのです。
この辺りは、採用を担当する人が気づいていない場合があります。
なので、注意深く見守る必要がありそうですね。
まとめ
如何でしたでしょうか。
こう見ると、フリーランスの方からして見ると会社の方がめんどくさいかも知れませんね。
まぁ、正直な気持ちを言ってしまえば、実際にはそうかも知れません。
だからこそ、フリーランスという働き方を選択する人も増えてきている事でしょう。
また、クライアントからしてみれば、コミットメントの高い人のほうが、大きな会社に任せるよりもいい場合もあります。
そこは使い分けでいいと思います。
後半はフリーランスだった方の問題点のように書いてしまいましたが、決してそうではありません。
むしろ、会社側にも問題はありますし、組織運営の方式として、もっとオルタナティブな方法を模索していければと考えています。
パートナーを抱える組織のようなイメージですかね。
このパートナーが増えていくことにより、組織のダイバーシティも高まるのではないでしょうか。
この辺りは、今後も引き続きテーマとして考えていきたいと思います。