昨年の話になりますが、あるマーケッターさんと出会う機会がありました。
その方は、主にはアパレル業界でのWEBマーケティングのコンサルティング業務をメインにやっておられます。
始めてお会いした時に、研修事業にも乗り出そうという話をしていました。
なぜなら、
- 「ウチの店舗の人間にもWEBで集客できるような教育をしてあげてほしい」
- 「これから自分たちもWEBに強くなっていかないといけない」
というニーズを持っているお客様がとても増えてきたみたいですね。
なので、事業化をして対応できるようにされていったのでしょう。
僕ももともとは人材育成分野の出身なので、この辺りはとても興味があります。
今回は、僕が考える「これからの時代の人材育成方法」に関して考えていきます。
もくじ
インプットしてから実践するのではイメージが持てない
今まで、物事を学ぶのに、本屋さんで本を買って勉強してから実践するっていうことをよくやってきた人も多いかと想像できます。
なぜなら、今の社会人の人たちが受けてきた教育の手法が、そのようなやり方にのっとってきているからです。
基本を学ぶのにはいいと思いますが、これまで経験のない分野を学ぶとなると、最初はなかなかイメージが沸かないでしょう。
イメージの沸かないモノを学ぶのって、学習意欲が高まりませんよね。
なので、僕の考える方法としては、まず実践からだと考えています。
これからはアウトプットしながらインプットを繰り返す
まずはやってみるというのが一番イメージがわきますよね。
例えば、
- Twitterのフォロワー数1万人を目標に1ヶ月やってみましょう
- インスタグラムでいいねを500個もらえるように3ヶ月間やってみましょう
- ブログのPV数を月間10000PVを目標に3ヶ月間トライしましょう
というような課題があったらどうでしょうか?
この課題をクリアしようとみんな自分で試行錯誤したり、本を買って勉強したりしますよね。
そうやって、実践をしながらインプットをした方がかなり効率がいいですし、知識も吸収されやすくなるのでとてもオススメです。
実践しない脱落者も当然発生する
ただし、全員がこの課題をクリアしようと頑張るわけでもないと思います。
当然、脱落者も出てきます。
もしかしたら、半分以上は興味を持てなくて実践にまで至らなかったりするかもしれません。
もしくは、途中で投げ出してしまう人もいると思います。
ですが、それはそれで僕は良いのではないかと考えています。
なぜなら、興味が持てないものを強要しても、相手にとっては不幸でしかないですよね。
また、そこで興味が持てないのであれば、圧倒的な成果を出すのも難しいと考えています。
「好きこそモノの上手なれ」と言いますよね。
好きで続けられる人、興味を持てる人を発見していくのも、人材育成には必要な部分ではないかと僕は考えています。
続けられる人を見つけて登用しよう
こういうやり方を、よく「スクリーニングする」と言います。
以前、次世代の経営者を育てるような仕事をしたことがありました。
その際のやり方が以下のようなやり方です。
- 経営者としてのシミュレーションを受けてもらう
- シミュレーションを通じて、その人の能力診断をする
- 能力の特性を評価して、その人に適した教育プログラムを用意する
- 教育プログラムを受けてもらって、実践を通じて活用してもらう
- 3ヶ月〜1年ほど、コーチング面談を受けてもらう
経営者としての必要な能力を身につけて行ってもらうのに、こういうプロセスを経て育てたりします。
実は、一番最初の能力診断の時に、「この人はこの後の教育プログラムを受けてもらっても良い人、この人はダメな人」というふうに振り分けたりします。
結構厳しい話かもしれませんが、実際に企業の経営を今後任せていくような人を育てるわけですから、情にほだされていてはいけません。
そこは厳しくジャッジメントをしているというのが現実ですね。
個の時代は自分で自分のスクリーニングをする時代
上記のようなスクリーニングって、組織の研修だったり学校の教育だったりでは起きています。
ですが、これからの時代は、このようなことを個人個人が自分自身に対して行う必要が出てくるんだろうなと考えています。
それは、自分が何が好きで得意か、また自分は何が苦手かを明確に知る必要が出てくると考えているからです。
自分自身の強みを高めていくためには、このようなことは必要ですよね。
自分が「これは好きかもしれないなー」と思っても、意外と続かないこととかもあります。
反対に、「やってみたら意外とハマったなー」ということもこれまでにもあったと思います。
こういうことをもっと自分自身で知るということが、これからの「個の時代」には重要な行為であることは間違いありません。
むしろ、初めから決めつけずに何でもトライしてみる姿勢が大事になってくるんでしょうね。
如何でしたでしょうか。
今回は、「これからの時代の人材育成方法」について考えてみました。