インバスケット試験の対策方法を知りたい人「インバスケット試験ってどうやって対策すれば良いんだろう?本とか試験問題もかも売られているがけど、試験対策に有効なのかな?」
今回は、このような疑問にお答えしていきます。
この記事を読むと、以下のことが分かるようになります。
- インバスケット試験対策よりマネジャーとしてのスタンスの重要性
- インバスケット試験はマネジメント業務の練習と思うこと
- インバスケット試験の本質は組織運営能力を身につけること
僕は、これまで会社の昇格試験やマネジメントのシミュレーションなどの研修を売り込むという営業をしてきていました。
売り込む側の人間でしたので、どんなものであるかは、熟知してます。
実際にインバスケットに取り組んだ事も多いですし、これまでの経験が今に活かせているという点も多いです。
あとは、色々とマネジャー論的な本は読みあさりましたね。
気になる人は、マネジャーになる人に読んでほしいおすすめ本20選【基本〜応用】という記事でご紹介しているので、チェックしてみてください。
今回は、そんなマネジャーの試験で使われている、インバスケット試験の対策として、本質的な取り組みについてご紹介していきます。(ただし、中長期的なモノも多いです)
それでは早速みていきましょう!
もくじ
インバスケット試験とは:対策は可能??
インバスケットとは、未処理の案件を処理していくというシミュレーションです。
インバスケットに登場する架空の人物になりきって、その人として未処理の事案に対して問題解決のための指示を出したり、調整を図ったり、分析をしたりする内容のものですね。
古くは、軍の偉い人を選んだり、スパイなどの訓練とかにも使われていたものです。
それを、今では企業や組織用に転用されて、昇格試験の1つとして使われているという背景があるんです。
インバスケット試験対策は可能なのか?
そのようなインバスケット試験ですが、そもそも対策なんて可能なのか?という疑問も持たれると思います。
ぶっちゃけ無理です。
なぜなら、シミュレーションをやって、その人の持ち味だったり能力を測定するものですので、対策とかしても日頃の仕事の仕方がモロそのまんま処理内容に反映されちゃいます。
例えば、部屋や机が汚い人って、いくら綺麗にしても、すぐまた汚くなるじゃないですか。
そういう仕事における自分のクセのようなものって、すぐにバレちゃいますから。
なので無駄な努力はしないこと。
以上、おしまい!
・・・と、本当に終わってしまいっては意味ないですね。
でも、いわゆる試験対策という対策って、本質的にはあまり意味がないと思っています。
ですので、以下ではマネジャー業務としてどういうことを日頃から意識しておくことが大切なのかという観点、少し対策めいた内容をまとめておきたいと思います。
インバスケット試験対策 マインド編
まずは、インバスケット試験対策のマインド編ですね。
上記のように、その場だけなんとかしようと思っても、インバスケット試験はなんともなりません。
ですので、インバスケット試験の前の数ヶ月間とかは、次のようなことを心がけておくと良いですよ。
インバスケット試験対策:ミッション設定
もし仮に自分がチームを持った時に、どんなチームにするかをやはり色々とシミュレーションしておくことですね。
例えばこんな感じ。
「俺がこの会社のマネジャーだったら、〇〇をまずは第一にやってのける!なぜなら〇〇が変化してきていて、このままいくと会社自体の影響も大きくなる。そのためには、〇〇を××までにやって改善結果として△△まで持っていく。」
みたいな、自分なりの大切にしたいミッション設定ですね。
こういうのを、日頃からいくつか持っておくことは、インバスケットの試験対策になりますよ。
むしろ、あまり普段からこのような観点で仕事や会社を見ていなかったりしませんか?
こういう方針がすぐに描けるようになると、インバスケット試験でもその後の処理に困ることが少ないですね。
なぜなら、ある程度のミッション設定がすぐに出来て、優先順位が定まった上で案件を処理することが出来ます。
インバスケット試験対策(番外編) :若い人に刺さるチームか?
あとは、そのミッション設定が、他の人、特に若い人が共感できるかどうかというのも、これから特に大切になると思います。
働き方が多様化している今の日本で、若い世代の人たちは特に「誰と仕事をするか」という観点で仕事を探したりしています。
「何をするか」は割と後回しなんですよね。
つまり、魅力的なミッションやビジョンが描けるマネジャーの下に人が集まってくるわけです。
これは、組織の中でも実は同じです。
ミッション設定をしたら、次に「これは人が魅力的に思うミッションか」という視点で考えてみるといいですよ。
ま、あくまでも番外編ですけどね。
インバスケット試験対策:試験の準備編
さて、次に試験対策らしい内容を少し触れておきたいと思います。
インバスケットのシミュレーション問題って、売られてたりもします。
ただ、高いですけどね・・・。
どこまでお金をかけるかというのはお任せしますが、見ておくと安心感は得られますよね。
とはいえ、無理に購入することもないかも・・・。
インバスケット試験対策の参考本
そうは言っても気になる人も多いと思うので、参考になりそうな本をご紹介しておきますね。
よくインバスケットの本なども出されていらっしゃる方の本ですが、意思決定などの参考になります。
インバスケットというのが、どんな内容なのかはこちらの本でも理解できると思います。
また、模擬試験まで手に入れておくと、イメージしやすくなると思います。
では次に、どのような処理をすると良いか?
答えはありません!
そうなんですよね。
実はインバスケット試験って、企業ごとでも採点の重みや軸というのは異なるんです。
あまり対策らしい対策をするのは役に立たないというのは、このような理由からでもあります。
インバスケット試験対策:案件の処理編
それでも、どう処理するのが良いか、やっぱり気になりますよね。
正直、僕はどれだけその案件をHackして解決策を導き出して処理するかだと思っています。
そう。
マネジメントHack!
そして、これはインバスケット試験に限った話ではありません。
実際のマネジャーとしての采配としても課題をHackするという意識で行うことが良いです。
会社の問題って、そう簡単に、論理だったアプローチで解決できることって少ないですよね。
むしろ、「その手があったか!」というアイディアが効いて諸問題を解決するというパターンが多いです。(大喜利に近いですね。)
インバスケット試験であれ実際のマネジメントであれ、どれだけハック・マインドを持って課題解決できるかがマネジャーとしての力量と思います。
この課題をHackするというのは、かなりの思考力が問われてきます。
思考力を高める方法においては、【決定版】思考力を高める効果的なトレーニング方法3選【ノート術】の記事が参考になると思いますので、よろしければご覧ください。
あと、少しジャンルは異なりますが、こちらの本も参考になります。
インバスケット試験対策:組織運営編
インバスケット試験の中では、登場人物が何人も出てきます。
その人たちをうまく活用して自分のチームを動かす必要があります。
この辺りは、単に案件の対応をお願いするのではなく、目論見を持ってチームを動かす必要がありますね。
これも普段のお仕事ではなかなか出来ないことですし、組織を動かすということについてもイメージを持っておかないといけません。
そこで参考になるのが、
こちらです!
そう、「ガンダム08小隊」です!
組織の始まりは軍事からと先ほど申し上げましたね。
この軍事組織においてもっとも良く描かれているアニメだと思います(男性にオススメです)。
ほんと、改めて組織を学ぶという点においては、「非常に最強の教材」ですよ。
だから、多くの人がファンなんでしょうけど。
なぜおすすめなのかと言うと、これまで1人のメンバーで働いてきた人が、マネジメントの視点に立って物事を考える、といった大局的な視点を得るのに、役立ちます。
そのような観点で、組織の視点、メンバーの視点を行き来しながらマネジメント業務を行う必要があります。
(ま、編に試験対策で努力するよりも、ガンダム診て楽しんだ方が良いですよ)
他には、こちらの本がおすすめです。
これは、相手がどう思って行動するかを理解するのに勉強になる本ですね。
もっと経営者の目線に立つのであれば、こちらの本はおすすめです。
ここまでくると、働くのが嫌になるかもしれませんが、今の日本社会においてはここで描かれているストーリーは本質です。
漫画ではありますが、もしかしたらこれからの組織や社会の見方が変わるかもしれない一冊ですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまでをまとめると以下のようになります。
- インバスケット試験対策は、日頃からミッション設定の訓練を積んでおく
- マネジメントの課題をHackする思考力を鍛えておく
- 組織運営、チームの動かし方、大局的な目線を身につける
今回は、インバスケット試験の対策として記事にいたしました。
ゆくゆくはチームを率いたり組織のマネジメントを行う人に今後やっていかなければならないことですので、参考にしてもらえればと思います。
マネジメント能力を高める3つの観点と2つの軸【コアスキルが大切】ではもう少し実務においての情報をまとめていますので、ご興味にある方はご覧ください。
それでは、今回はこの辺で。