
僕の知っている人の中で、何人かは自分で会社を起こして、新しいサービスを世の中に浸透させようと頑張っている人がいます。
また、仲間内でも、1人が創業メンバーとして事業を立ち上げ、何人か誘い合ってスタートアップを始めたりしています。
もうすぐ2年くらい経つでしょうか。
もちろん、専門性の低い僕は当然参加してません。
こういうところではやっぱり、
- ゴリゴリ開発できる人
もしくは、
- ゴリゴリビズデブできる人
が重宝されますよね。
僕の場合がどっちも尖っていないので、お力にはなれないんです。
ただ、その会社もちょっと事情が変わってきました。
なんと、その創業メンバーだった友人が会社を辞めてしまったのです。
その理由というのが、今回のテーマです。
結論としては、「金銭的なモチベーションが強いだけでは事業は続かない」と考えています。
今回は備忘録として、またケーススタディとしてまとめていきたいと思います。
創業メンバーとして事業を立ち上げた友人
創業メンバーとして、事業を起こして起業した僕の友人は、それはもう頭の良い人間です。
もとは大手企業で働いていましたが、そのあとコンサルティング会社へ転職。
そしてまたキャリアチェンジして大手IT企業へ転職。
それから起業という流れになりました。
僕とは、最初の大手企業にいた時からの知り合いで、休みの日などを使って一緒にプロジェクトなどもしたことがあります。
チームを組んで、スタートアップのような真似事もしたりしていました。
その当時から、彼の事は知識もあり優秀な人だなーと思っていたものです。
ただ、一つ彼の強みでもあり、今回は弱みとして出てしまった一面があります。
圧倒的に金銭的モチベーションが高い
そうなんです。
彼、お金にしか興味がないというタイプの人なんです。
いや、お金に興味があるというのは非常に大事な事なんです。
- この業界の市場はいくらだ。
- こういうマネタイズモデルで事業を起こす。
- こういう展開で事業を広げればどれくらいの儲けがでる。
このような事を考えさせたり事業計画を立てさせると、彼は物凄く調べて、人脈を活用して情報を集め、いろんなアイディアを出そうと行動を起こします。
そして、プライペートでも金銭感覚が非常にシビアです。
言ってしまうと、ケチってやつですけど。
そういう点で能力を活かせばよかったのかも知れませんが、儲からないという道筋が見えてくると、急にその熱が冷めてしまうのです。
金銭的モチベーションだけだと、好奇心が続かない
お金を稼ぐという事にしかモチベーションがない。
そして合理的には物事を考えられる。すると、事業をやっていく上で難しいという判断が多数出てきた場合、急に自分の事業に興味が持てなくなってしまったのです。
もっと簡単に言い換えると、「これはすぐには儲からない」となるとなり、最終的には自分から離脱をしていったという事です。
もし、彼の中に
- この業界にイノベーションを起こしたい
- 一生続けてもやりたいと思えるビジネス
- これを仕事にできればずっと没頭していられる
というものがあり、その上で事業をしていれば、もっと違った形になっていたかもしれません。
このようなモチベーションがない限り、自分で起こした事業というのは継続出来ないのではないでしょう。
そして社内政治が始まる
この件は他の問題にも発展しました。
それは、今のビジネスを否定するようなコミュニケーションを他の社員とも取るようになってしまったということです。
そして、次に自分が起こそうと思っているビジネスへ誘い込もうとしてたそうです。
実際には何人かと一緒に退職していったようですね。
ですが、退職までの何ヶ月かの期間は、社内的な派閥が少し発生して、社内の文化にも影響を及ぼしたようです。
つまり、社員一人ひとりのコミットメントが薄れてしまい、注力すべき仕事に時間が避けないという事態になってしまったようです。
そのような期間を経て、話し合いの末に退職へと至ったわけです。
会社の方はまた新たなソリューションの提供のために、原点回帰して頑張ろうとしているようですね。
残された社員は今
残された社員の人たちで、もう一度基本の部分に立ち返り、今はビジネスを進めていっているようです。
サービスの提供方法の見直しや改善を繰り返して、しっかりとPDCAを回すように取り組んでいます。
僕も呼び出されたりして、ユーザーとしての意見を話させてもらったりしてます。
また、資金調達などの準備を進めていたりもしてるようですね。
最終的には自分たちで何とかして成功させようとするかしないか、という事なのかもしれません。
そこに対してモチベーションを上げながら行動を起こせるか。
ですが、こういうことはなかなか出来る物でもありません。
そして、ついつい誰かのせいにしたくなったりします。
否定的な行動や発言をしたりしてしまいます。
この時に、やはり大切なのは、自分の好奇心やポジティブなモチベーションに向かえるかどうか。
その点に集約されていくのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この話をしていたときに、僕はアポロ13という映画のことを思い出しました。
もっと危機的な状況を描いた映画ですが、志やビジョンに対して向き合うという姿勢をとてもリアルに描かれています。
何を成して社会の中で生きていくのか。

個人でも組織でも、このことを指針として持っているということが、ビジネスをする上では大切なことなんですよね。
今回は、「金銭的なモチベーションだけではスタートアップは続かない」についてまとめてみました。