設計力を高めたいWebディレクター「Webサイトの設計を上手くするにはどうすればいいんだろう?最初の段階で細かく作っておく必要があるのはわかるけど、どうしてもヌケ・モレが発生してしまうんだよな。何か上手くやれるコツはあるのかな?」
Webディレクターさんにとって、Webサイトの設計って重要なお仕事ですよね。
この段階で見落としがあったりすると、この後のプロジェクトの工程や予算などがどんどんズレていってしまいます。
この記事を読むと、以下のことが分かるようになります。
- Webディレクターの設計段階で行うこと
- Webディレクターの設計力と段取り力を上げる「ゼロ秒思考」
- 日々のインプットも意識して対応範囲を広げる
僕も、WebサイトやWebサービス、その他の業務の設計や段取りを組むときは、この「ゼロ秒思考」の手法を使ってやることを定期的に洗い出すようにしています。
その結果、ECサイトを2本、同時にリニューアル対応などもこなすことができましたね。(訳あってそのサイトまではご紹介できないんですけど・・・業界しがらみ・・・)
この「ゼロ秒思考」という思考習慣は広い範囲で活用できるので有効ですね。
今回は、その「ゼロ秒思考」で、Webディレクターとしての設計力・段取り力を高める方法についてご紹介していきます。
それでは早速みていきましょう!
Webサイトの設計時にWebディレクターがすること
ここでは、受託制作や受託開発をメインにやられているWebディレクターさんをピックアップしていきます。
Webディレクターさんって、日々いろんなプロジェクトを進めているんですよね。
主に、設計段階でWebディレクターさんがやっていることって、以下のようなことだったりします。
- 必要な情報の洗い出し
- 必要なページの洗い出し
- プロジェクトのスケジュール作成
- 見積もり作成
- WBSの作成
- 機能の洗い出し
- コンテンツの洗い出し
- ターゲットユーザーのニーズの洗い出し
- サービスの訴求ポイントの整理
- 必要な段取りや外部ベンダーの調整
設計だけでも、結構考えることってありますよね。
とにかく日々状況が変わっていくのが、Web系のプロジェクトだったりします。
そんなWebディレクターさんにとってのリスクが、作業内容の
ヌケ・モレ
ですね。
いや、結構多いんですよ、これ。
でも、やることが多いと、当然のように発生するのが、ヌケ・モレだったりもします。
そんなヌケ・モレが起こってしまうと、あとあと非常に大きなクレームだったり、トラブルが発生してしまったりもしてしまいます。
例えば、
- 重要な機能を実装する項目が抜けていてスケジュールが遅延する
- 必要な項目が見積もりに抜けていて追加での予算を交渉する
- 重要な外注先さんへの依頼がモレていて制作物が間に合わない
などなど。
クライアントやチームに対しても迷惑をかけてしまうことが往々にして発生してくることが多いですね。
この辺りを上手くやっていくためにも、Webディレクターさんの設計段階での仕事って、とても大切なことをヌケ・モレなくやることが大切なんです。
そして、Webディレクターさんはこのヌケ・モレを無くす方法に悩んでいたりします。
ここで役にたってくるのが、「ゼロ秒思考」という本に書かれている方法ですね。
サイトの設計と段取りに役立つ「ゼロ秒思考」とは
ゼロ秒思考とは、コンサルタントの赤羽雄二さんという方が考案した思考力を鍛えるためのトレーニング方法です。
この本に書かれているやり方は、以下の通りで、すごくシンプルです。
- A4用紙をたくさん用意する
- A4用紙を横にして、左上に「考えることのテーマ」を記載する
- 考えるテーマで思いつくことを1分間で書き出す
これをひたすら繰り返していくだけですね。
短時間で思いつくことを全て書き出すと、それまで気づいていなかったこともどんどん気づけるようになっていきます。
また、関連することのアイディアも浮かんできたりもします。
僕の場合は、同じことを何回か考えてみて網羅性を担保したり、30分くらい他のテーマとかも考えてみた後に、整理するようにしています。
こうすることで、考えないといけないことを把握できたり、進める上でのアイディアがメモとして残るので、それらを必要なドキュメントや資料に落とし込んでいったりしています。
結構これだけでヌケ・モレが無くなりますよ。
それに、「ゼロ秒思考」はもともと思考のトレーニング方法として考案されているメソッドなので、思考力強化にもつながります。
プロジェクトのヌケ・モレを防ぐことと、思考力が上がるという2つの点で、かなりメリットとしては多いと思いますから、ぜひ取り入れてみては如何でしょうか。
「ゼロ秒思考」と日々のインプットで課題を明確化
「ゼロ秒思考」だけでも効果は高いです。
なぜなら、これまでの経験則から、やってきたこと、やるべきことを全て洗い出すことができるからですね。
また、それらを一通り確認できる作業ができるというのも、効果があるポイントです。
設計力を高めたいWebディレクター「本当にそれだけで効果出るんですか?」
という疑問を持つ人もいますよね。
詳しいことは書籍の内容に譲るとして、ゼロ秒思考だけでも、効果はありますよ。
なぜなら、僕たちって短い時間でたくさんの事を考える習慣が身についていないからです。
これを癖にできたり、習慣化できるようになるだけで、考えるスピードというのが格段にあがっていきます。
また、やり方にもなれるので、設計段階での要件の洗い出しなどはどんどん出せるようになりますね。
ただ、プラスαとしてやっておくべき事もあります。
それは、
日々のインプット
です。
「ゼロ秒思考」だけで対応しようとすると、まだ経験していない事には対応できなかったりします。
理由は単純で、新しい経験や知識がないからですね。
今まではプロモーションばかりやってきたけど、Webサービスの立ち上げについては経験がない
今までは単純にプレーヤーだったが、これからマネジメントもしないといけない
などの状況に陥った場合、今までの経験や知識ではまかなえなかったりすることも多いです。
ですが、そういう時も、ゼロ秒思考を使ってください。
例えば、以下のような感じです。
- これからやろうとしている事で、自分は何を知るべきか
- 今の状況で不安に思っている事は何か
- 新しく知識をインプットするにはどんな事をインプットすべきか
このようにして、自分に足りていない事をピックアップしていく事で、現状の課題も明確になります。
あとは、それに対応するために日々何かしら必要な知識や経験をインプットとして積んでいくことも大切なことですね。
このようにして、定期的に自分を見つめ直すことにも繋がります。
インプットしなければ、新しい知識というのも得る事はできません。
「ゼロ秒思考」をしていて、アウトプットが出てこなくなった時というのは、インプットが足りていない証拠にもなりますね。
この辺りも、うまくインプットとアウトプットの両方を意識してやってみて下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまでをまとめると以下のようになります。
- ヌケ・モレを防ぐためにも、「ゼロ秒思考」の手法は使えるやり方
- 思考力トレーニングにも「ゼロ秒思考」は活用できる
- 思考のアウトプットだけでなく日々のインプットも重要
取り入れてみて、自分なりに日々工夫をしてもらえると良いのかなと思います。
まずは、やってみて習慣化できれば、かなりヌケ・モレも怖く無くなりますから。
また、Webディレクターとしてスキルアップしていく関連記事も以下にご紹介しておきますね。
知識面やスキル面においても、上記でご紹介していますので、ぜひ参考になればと思います。
それでは、今回はこの辺で。