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ディレクション工数やディレクション費とは?相場や項目内容、トラブル回避の方法【一般的だけど知られてない見積について解説】

悩んでいる人
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ディレクションの費用について知りたい人「ディレクションの費用ってどうやって設定されているんだろう?自分もこの辺りってあまりちゃんと理解していなかったけど。ディレクション費用って一体どんなことが含まれているのかな?」

このような疑問にお答えしていきます。

Webディレクターをしている人や、お客さんとしてWeb制作を発注している人だと、この「ディレクション費」や「ディレクターの工数」ってどのように設定されているのか、疑問に思い人もいると思います。

あるいは、これを読んでいるあなたがまさに、ディレクターとしてディレクション費用を設定したり、そのディレクション費用の内容について参考情報を知りたいかもしれませんね。

この記事では、以下のことがわかるように解説をしています。

この記事でわかること

  • ディレクション費とは何か
  • ディレクション費用の相場
  • ディレクション費用の内訳
  • ディレクション費や工数のトラブルを回避する方法
  • ディレクション費や工数の交渉ポイント
  • トラブルを回避できるディレクターになる方法

この記事で書いてあるようなことをベースにしてもらえると、今後、ディレクターの関わる仕事の見積もりなども理解を深められると思います。

結論としては、「大切なことは、お互いに気持ちよく仕事をすること」です。

そのための参考になれば嬉しいですね。

今回は、『ディレクション工数やディレクション費とは?相場や項目内容、トラブル回避の方法【一般的だけど知られてない見積について解説】』と題してご紹介してまいります。

ちなみに、もしスキルや能力を真剣に高めて年収アップしたいと思っている人は、「ディレクション能力で大切な3つの能力【思考と行動を積み重ねてスキルと年収とキャリアを確実に上げる方法】」でその方法を詳しく解説しているので、是非チェックしてくださいね。

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もくじ

ディレクション費とは?ディレクションの工数について

ここでは、ディレクション費について解説していきます。

ディレクション費とは、一言で言うと、以下のように言えます。

ディレクション費とは

  • ディレクターが制作の現場を推進・管理するために稼働するディレクターの稼働工数のこと

Web制作の見積や、システム開発の見積にはよくこの「ディレクション費」つまり、ディレクション工数が含まれています。

Webディレクターの仕事は、クライアントからサイトの目的やニーズを聞き出し、Webサイトに必要な要件を定義して、Webサイトを設計して、デザイナーやエンジニアを動かしてWebサイトを公開にまで持っていく人です。

そのディレクターの「モノづくりを動かす」すべての活動がディレクション行為となり、それがディレクション費として見積に反映されていることが通例ですね。

ディレクション費用・工数の設定方法とは?

ここからは、ディレクション費用や工数の設定方法について解説していきます。

ディレクション費用の設定の仕方については、以下の方法が広く一般的ですね。

ディレクション費用の設定の方法

  • 制作費用の20%〜30%に設定する
  • 制作に関わる費用は別で工数で算出する
  • 営業管理費用などは別で設定する

結論としては、おおよそ20%くらいが相場ですね。

上記に関して、以下でひとつひとつ見て行きましょう。

ディレクション費(工数)の設定方法:制作費用の20%〜30%に設定する

ディレクション費用は、制作費用の20%〜30%が割と一般的ですね。

内訳としては、以下ですね。

ディレクション費用の内容

  • スケジュール管理/進捗管理
  • WBSの作成・更新・管理
  • スタッフの調整
  • スタッフの仕事の割り振り/段取り
  • スタッフとのミーティング
  • クライアントとの打ち合わせ/やりとり
  • 工数管理(作業工数の予・実の管理)

このように、主に仕事をする上でのコミュニケーションで必要なコストがディレクション費に含まれていることが多いですね。

プロジェクトにおいて、ちょっと相談したいこととか、確認したいこととなどって随時出てきたりもしますよね。

このような、時間や工数などで事前に見積もれないようなことも含め、20%〜30%の割合でディレクション費を見積もりに入れています。

このようなやり方は、割と一般的だったりしますね。

ディレクション費(工数)の設定方法:制作に関わる費用は別で工数で算出する

一方で、事前に工数などで割り出されることが可能なものは、ディレクション費に含まないで、見積もりの項目に入れていたりします。

これは、可能な限り細かく洗い出しておくと良いですね。

制作費用の例

  • 企画費・提案費
  • UX/UI設計
  • サイト設計費
  • デザイン制作費
  • ロゴ・アイコン制作費
  • ライティング費用
  • プログラム開発費
  • テスト費用
  • 撮影・編集費用
  • スタジオ費

などなど

プロジェクトの規模にもよって算出される項目や費用が異なりますが、ディレクション費の中に、上記の内容は極力含まないようにするのも、一般的ですかね。

以前にも、システム開発の見積もりについて解説をしたことがありました。

開発などの案件については、『【フリーランス・エンジニア向け】システム開発の見積もりの書き方』を参考にして見てください。

【フリーランス・エンジニア向け】システム開発の見積もりの書き方この記事では、フリーランスのエンジニアさん向けに、システム開発の見積もりの作り方に関して、実例を交えてご紹介しています。 今まで見積もりを作ってきたことのないエンジニアさんや毎回見積もりを作るのに悩んでいるエンジニアさんは参考にして下さい。...

ディレクション費(工数)の設定方法:営業管理費用などは別で設定する

営業管理費も、別で設定しておくと良いですね。

営業管理費とは、以下のような項目です。

営業管理費の例

  • 提案コスト
  • 初回訪問〜提案までに至るコスト
  • 請求や契約までに必要な業務コスト

これらも、ディレクション費と同様に、5%〜10%の割合で設定しておくことがあります。

とはいえ、見積もりの中に表記してしまうと、クライアントから「引いてほしい」と言われることもとても多いですね。

このようなことを見越して、最初からディレクション費の中に+5%〜+10%と設定しておくことで、受け入れられやすくなったりもします。

この辺りは、交渉の材料にもうまく使えたりもしますので、当初から自分なりに設定しておいたり、見積もりをもらった場合は想定しておくと良いですね。

相手にとってメリットのある事を工数見積もりに入れる

見積もりって、いかにして相手に請求ができるかを考えて項目を作ってしまいがちになります。

慣れれば慣れるほど、そういう傾向って強まってしまいますね。

ただ、一方で、相手にとって価値のある見積もりを作る事を意識しておくことも大切ですね。

その為には、クライアントとの会話の中で、よりクライアントのニーズを引き出しておくことが大切になってきます。

例えば、以下の観点で見積もりを想定しておくことなどしておきましょう。

相手のメリットになる例

  • 相手が気づいていない作業内容
  • 作った後のフォローアップ
  • 共同で作業する場合の体制サポート

相手にとって必要がないと思われることもあるでしょうけど、明確に明記した後に、「必要がない」と言われたらやらないことも明確になりますので、相互にトラブルを避けることに繋がりますね。

この辺りは、単価の決め方にも関わってきたりもします。

相手の需要とのバランスですね。

需要と供給のバランスについては、『フリーランスの単価の決め方【需要と共有のバランスを見極める】』という記事でも解説をしましたので、ぜひ参考にして見てください。

フリーランスの単価の決め方【需要と共有のバランスを見極める】フリーランスの単価の決め方に関して知りたいですか?この記事では、フリーランスの人が単価を決めるときの方法に関してご紹介をしています。市場調査や需給バランスの見極めなどに関して解説をしていますので、単価を決めることに悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。...

知っておくと理解が深まるディレクター工数の会計処理

ディレクターの人件費って、どこで計上されるかについてもぜひ知っておきましょう。

ちょっと管理会計っぽい話ですけど、これはちゃんと押さえておいて欲しいですね。

なぜなら、会社の経営層ともクライアントとも正確に議論ができるようになるからですね。

ディレクターは、デザイナーさんやエンジニアさん、コーダーさんと同じように「製造原価」として計上されます。

つまり、納品物を作り出すための「原価」として計上されるんですよね。

なので、明確に工数としてクライアントに請求できるということも出来ます。

ただ、作業領域が非常に曖昧だったり、タスクに対してどの程度稼働するのかを明確に見積もれないために、ディレクション費として20%〜30%程度、見積に入れるんですよね。

ただ、プロジェクト管理ツールには厳密にディレクターも作業工数を緻密に入力するので、ディレクター自身のディレクション工数に対する作業工数の精度が高まっていくでしょうね。

このように、管理会計のことも知識として頭に入れておくと、社内・社外などの双方のコミュニケーションに取っても良いポジションを取ることができるので、ぜひ理解しておきましょう。

この辺りの学習テーマについては、以下でご紹介していきますので、後ほどチェックしてみてください。

顧客とトラブルにならない工数見積の作り方

ここからは、お客さんとトラブルにならない工数見積の作り方について解説していきます。

これをやっておくと、しっかりお客さんに理解してもらえるための材料が作れますからね。

お客さんとトラブらない工数見積の作り方は以下です。

顧客とトラブルにならない工数見積の作り方

  • WBSレベルでタスクを細かく見積る
  • 金額単価を設定して統一させる
  • 多少のバッファ(10%程度)を含めておく

以下で1つずつ解説していきますね。

顧客とトラブルにならない工数見積の作り方①:WBSレベルでタスクを細かく見積る

まず、1つ目の顧客とトラブルにならない工数見積の作り方は「WBSレベルでタスクを細かく見積る」ですね。

これは必ずやるべき取り組みですね。

むしろ、どこまで細かくタスクを洗い出せるのか、というのが一番重要かもしれませんね。

そのために必要なことは、細かく洗い出すための知識と、思考の抽象化と具体化の行き来がポイントです。

知識については「制作」や「デザイン」「プログラミング」などの知識で、後ほど解説しておきたいと思います。

思考の抽象化と具体化については「頭の回転を速める5つの「抽象化・具体化」思考トレーニング:おすすめ本14冊とその後に学ぶべきテーマを徹底解説」でも詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

頭の回転を速める5つの「抽象化・具体化」思考トレーニング:おすすめ本14冊とその後に学ぶべきテーマを紹介します。
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顧客とトラブルにならない工数見積の作り方②:金額単価を設定して統一させる

次に、2つ目の顧客とトラブルにならない工数見積の作り方は「金額単価を設定して統一させる」ですね。

多いトラブルとしては、単価が変わってしまっているとか、単位が変わってしまっていて、過去の見積りと比較が出来ないってことがあります。

あるいは、いきなり値上げされていたりすると、トラブルの元になったりします。

なので、単価はちゃんと統一して、顧客の予算に合わせてコロコロ変えたりしてはいけませんよ。

顧客とトラブルにならない工数見積の作り方③:多少のバッファ(10%程度)を含めておく

最後の、3つ目の顧客とトラブルにならない工数見積の作り方は「多少のバッファ(10%程度)を含めておく」ですね。

ぼくの場合は、各工数それぞれ、約10%くらいのバッファを見込んで見積もりをするようにしていましたね。

やっぱり多少は工数をオーバーしたり、見積もりが甘かったりすることは良くありますよ。

そんな時に工数が足りない、ということが無いように、バッファは含められそうなところで含めておくことが大切ですね。

ただ、そこはなぜバッファを多めに見積もっているのか、などは説明が付くように準備しておくことがポイントかもしれないですね。

トラブルを回避するディレクション費(工数)の見積交渉のポイント

ここからは、トラブルを回避するディレクション費や工数見積の交渉についてもご紹介してまいります。

ぼくの考えるトラブルを回避する交渉のポイントは以下ですね。

トラブルを回避するディレクション費や工数見積の交渉

  • クライアントとビジネス事情を共有する
  • 妥協点を真摯にクライアントと話し合う
  • WinとLoseの条件を事前に設定しておく

このようなところがポイントになってくると思います。

以下で1つずつ解説していきます。

トラブル回避するディレクション費(工数)の見積交渉ポイント①:顧客とビジネス事情を共有する

まず、1つ目のトラブル回避するディレクション費(工数)の見積交渉のポイントは「顧客とビジネス事情を共有する」です。

ビジネス事情というのは、主には以下のような観点です。

顧客とビジネス事情を共有するポイント

  1. 希望納期(リリースのタイミング)
  2. 予算感(コスト)
  3. 希望するクオリティ
  4. 相互の会社の事情や背景

この4つはしっかりと顧客との話し合いの中でしっかり共有しておくべきですよ。

自分からこの辺りの本音を話し始めたら、相手もそれに合わせて話してくれるようになりますからね。

トラブル回避するディレクション費(工数)の見積交渉ポイント②:妥協点を真摯にクライアントと話し合う

次に、2つ目のトラブル回避するディレクション費(工数)の見積交渉のポイントは「妥協点を真摯にクライアントと話し合う」です。

これは、どこまで譲歩できるのか、というところが落とし所じゃ無いでしょうか。

ただ、ここまで率直に話し合える仲になったら、多分もうビジネスとしては成り立たなさそうですけどねw

でも、正直ベースで、真摯にクライアントと話し合うテーブルにつかなければ、トラブルとなってしまう可能性は高いですからね。

あくまでも、それを回避する方法として、真摯に話し合うことが大切です。

トラブル回避するディレクション費(工数)の見積交渉ポイント③:WinとLoseの条件を事前に設定しておく

最後3つ目のトラブル回避するディレクション費(工数)の見積交渉ポイントは「WinとLoseの条件を事前に設定しておく」です。

これは、交渉の前段階でやっておくべきことです。

どんな条件が最高(Win)で、どんな条件が最悪(Lose)のパターンなのか、ちゃんとイメージを作っておきましょう。

もしあなたが企業に所属している社員なら上司にこのWin-Loseのそれぞれの条件をすり合わせておくべきかもしれませんね。

トラブらないWebディレクターになるために身につける3つの基礎力

ここでは、トラブらないWebディレクターになるために身につける3つの基礎力について解説していきます。

3つの基礎力とは以下ですね。

トラブらないWebディレクターの3つの基礎力

  • ビジネス基礎知識
  • コミュニケーションスキル
  • 思考力

このようなところが基礎力ですね。

以下で1つずつ解説していきます。

トラブらないWebディレクターの基礎力①:ビジネス基礎知識

1つ目のトラブらないWebディレクターの基礎力は「ビジネス基礎知識」です。

Webだけに限らずに、どんなビジネスにおいても基本となるのはビジネス知識=経営知識です。

この経営知識が本当に身につけていない人というのは、長くビジネスマンとして活躍はできないですね。

ビジネス知識の基礎を身につけるのにおすすめのサービスは以下です。

ビジネス知識を身につけるおすすめサービス

ぼくの場合は、中小企業診断士の資格を持っていて、ここが基礎知識になったおかげで随分助けられましたね。

こちらもぜひ参考にしてみてください。

Webディレクターとして能力を高める方法については、「Webディレクションの流れを解説します【デキるWebディレクターの仕事の作り方と進め方】」でも解説しているので、こちらもチェックしてみてください。

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トラブらないWebディレクターの基礎力②:コミュニケーションスキル

次に、トラブらないWebディレクターの基礎力の2つ目は「コミュニケーションスキル」です。

全体を把握したり、詳細について詰めていく作業の中で、スタッフやメンバー、クライアントとも円滑にコミュニケーションをとって進めていく必要がありますね。

実際には、これらの人たちと良好な関係構築をしつつ、うまくプロジェクトや交渉を進めるためにも、コミュニケーションは欠かせないスキルです。

おすすめのコミュニケーション講座は以下です。

コミュニケーションが身に付く講座まとめ

最近はぼくも使っている”日本初のビジネスコミュニケーションスクール”の「コミュトレ」でコミュニケーションのトレーニングをする人も増えてきていますね。

また、ぼくの知り合いでは相手とより良い関係構築をすることにフォーカスした「伝え方コミュニケーション検定」も利用している人が増えています。

ぜひチェックしてみてください。

トラブらないWebディレクターの基礎力③:思考力

トラブらないWebディレクターの基礎力の3つ目は「思考力」です。

思考力はとても重要なので、ぜひ身に付けておいて欲しいで能力ですね。

交渉や提案などについては、思考力の「瞬発力」が特に大切です。

思考の瞬発力を鍛えるトレーニング方法については「頭の回転を速くするノート術【7つのマスを使った思考訓練の方法】」というnoteでも紹介していますので、ぜひ読んでみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

まとめると、以下のようになります。

まとめ

  • 制作費用の20%〜30%に設定する
  • 制作に関わる費用は別で工数で算出する
  • 営業管理費用などは別で設定する
  • 相手にメリットのある事を見積る

ぜひ、参考にして見てください。

今回は、『ディレクション工数やディレクション費とは?相場や項目内容、トラブル回避の方法【一般的だけど知られてない見積について解説】』と題してご紹介してまいりました。

ちなみに、もしスキルや能力を真剣に高めて年収アップしたいと思っている人は、「ディレクション能力で大切な3つの能力【思考と行動を積み重ねてスキルと年収とキャリアを確実に上げる方法】」でその方法を詳しく解説しているので、是非チェックしてくださいね。

ディレクション能力で大切な3つの能力【思考と行動を積み重ねてスキルと年収とキャリアを確実に上げる方法】
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それでは、今回は、この辺で。

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